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㈱ウッディプラン盛岡 2025年薪価格表
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薪寸法の変更
一昨年まで35cmの長さで作っておりましたが、昨年から32cmとさせていただいております。
薪ストーブの最大薪長が33cm以下のモデルが増えていること、薪の乾燥度をより良くすること、ケース単位の本数を増やしさらに扱いやすくすること等の理由によります。
どうかご了解願います。
配達料金(2パレット以上・1パレットのみの場合は¥1,500加算)
盛岡市内(玉山区含む)・滝沢市内 ¥4,000(1配達6パレットまで)
その他地域 @¥3,000/h×往復所要時間(弊社より)
例 花巻市 所要往復3時間 \3,000×3時間=¥9,000(税別)
*基本的にクレーン付きトラックでの配達となり、車両の周囲2m程度の範囲内に下ろします。 カーポート・ガレージ等により手下ろしが必要な場合は1パレットにつき別途¥500を加算させていただきま す。
*新価格は令和7年4月1日(火)より適用いたします。
薪のお話
よく昔の人は『薪はあまり乾いてない方が火のモチがよくていいんだ』なんて事を言っていました。
聞いた事はありませんか? これはある面で正解であり、ある面では全く間違った考え方です。
薪と薪ストーブの関係について、まず『薪が燃えるという事』から順に考えてみましょう。
木質燃料が燃える為には、ご存じの通り酸素と熱(温度)が必要です。一般的に薪に着火するのは、約250゜C、可燃性ガスの着火は約450゜C以上です。着火性は条件により大きく変わってきます。
まず、周りの温度が高いことです。朝に火を点けるときは時間がかかるけど、ある程度燃えている中に薪を入れると、すぐに薪は燃え上がります。これは、炉室内の温度が高くスムーズに着火点まで薪の温度を上げられるからです。
ではスムーズに効率よく燃焼室の温度をあげるにはどうしたら良いのでしょうか。
まず一つ目は燃焼に必要な空気を予め温めて、必要最小限に供給すれば良いのです。
極端な話、-10゜Cの空気が燃焼室内に大量に入れば、薪の可燃性ガスが気化・燃焼できずに温かくないか 、または火が消えてしまう事もありえます。
最近は住宅の高気密化が進み、欧米型の高性能ストーブには外気導入式のストーブが多くなっていますが、このタイプはストーブの内側に長い空気通路があり、空気を余熱するので燃焼効率がとても良くなります。 それと同時にストーブ本体の内側をオーバーヒートから防ぎ、耐久性を向上させています。
安い鋳物ストーブとの違いはこの辺の考え方にもあります。
さて、もう一つは、これが最も重要なポイントですが、薪の中の水分を少なくすることです。
薪も元々は植物ですから、導管で水を吸い上げ成長します。 そのため、多く水分を含んでいます。
夏場に抜倒するとスギなどで50%、ナラなどで80%程度(乾燥重量対比)の重量の水分を含んでいます。3kgの薪の場合コップに8杯分以上の水分があるんですね!
これをそのまま燃やすとどうなるでしょうか?
水は燃えませんから、まず水分を飛ばすために周りの熱を奪います。(気化熱)
さらに水蒸気を飛ばすために多くの空気を必要としますが、熱の滞留時間が極端に短くなり炉室内の温度を急激に低下させます。 このようなエネルギーロスが非常に大きく、少量の空気で効率よく燃焼させる欧米型の薪ストーブには使えないものと断言できます。
炎が大きく見える割に温かくない。温かいのが長く続かないなどなど・・・。
さらには可燃性ガスの燃焼温度の450゜Cまで温度を上げる事ができず、タールやススなどの付着が多くなり、最悪は煙道火災などにつながります。
やはり薪は乾いていた方がエネルギーロスがなく燃えることができます。
ではどの程度乾燥していればよいのでしょうか?
含水率は低いに越したことはありませんが、木ですから乾燥にも限度があり、一説には14%が限度と言われています。 薪1kgあたりの持つエネルギー量は約3500~4000kcalですが、20%の含水率なら、薪投入量3kgの場合(10,500~12,000kcal)-600kcalですから、 燃焼に大きな影響はなく、このあたりが乾燥期間との兼ね合いから考えても、ちょうど良いところではないでしょうか。決して18%以下ではないと使えないなどと言うことはありません。
薪の含水率を測る場合のポイント
外側をそのまま測ってはお話にならないので、サンプルを半分に割ってください。その中心の含水率が正確な数字です。弊社では中心含水率で24%以下の場合は乾燥薪としております。(周辺含水率は5~20%程度です)
HCで販売している時計型等のストーブの場合、大量の空気を入れなければ燃えないようになっています。 それはエントツを温めるために、熱をトップまで送らなければならないためです。
そのため乾燥薪ではどんどん燃えてしまい、『薪はあまり乾いてない方が火のモチがよくていいんだ』ということになります。
里山は近頃は商売としては成り立たなくなってきており、荒れています。そのために間伐をしたり、手を入れなければなりません。しかし、やはり木も再生資源とはいえ無尽蔵に使ってよい物ではないでしょう。
次に燃料用の木は何が良いのでしょうか?
結論からいえば、ナラ等の堅木がバランスが最もとれています。
スギなどの軟材はどうでしょうか?十分に乾燥していて、キチンとしたエアコントロールがされていれば使用には差し支えありませんが、やはり硬材に比べて、軽いため燃え尽きやすいのが弱点です。 大まかには重量=熱量ですから同程度の熱量を得る為には、スギはナラの倍程度の量を必要とします。それは頻繁に薪の継ぎ足しが必要になるという事でもあり、薪を持ってくる回数も増えます。 何より薪割りとそれを置く場所の確保が大変でしょう。また、針葉樹はどうしてもタールの付着についての心配は付きまといます。
薪とストーブにはこんな重要な関連性があり、それを良く理解して、楽しく気持ちよく安全に使用しましょう。