薪ストーブを原因とする火災について
今年の1月、沿岸地方において薪ストーブが原因とみられる火災が発生しました。
煙道囲いの付近から出火しており、煙突からの煙道火災が起点と考えられます。
煙道火災とは煙突の中にたまった不完全燃焼物質が、ある状態になって燃焼することです。
薪ストーブを安心してお使いいただけるように、弊社は以下の2点に特に留意しています。
1.火災予防
①ストーブ内における完全燃焼
薪ストーブは燃焼ガスと酸素が高温で結合することにより、燃焼します。
温度が低いと不完全燃焼になります。
この温度はストーブの機種により差があり、最小出力が低いほど不完全燃焼しにくいストーブと
考えてよいでしょう。
なんでも良しではなく、生活スタイルに合わせて完全燃焼性の高いストーブをお勧めします。
②煙突内での結露防止
煙筒内の温度が150℃以下になると結露=ススがたまる状態になります。
ガンガン燃やしてればよいのでしょうが、ゆっくり燃やしてもできるだけ冷えない煙突にしなければ
これを未然に防ぐことはできません。
そのためにできることの一つは、断熱材が入った二重煙突を使うこと。
もう一つは無駄に曲げないこと。
2. 煙道火災が起きた場合の対処
煙道火災は薪の乾燥度や使用法などで、我々では防げない場合があります。
煙道火災は起こるものと考えることが重要です。
もし煙道火災が起きても、躯体の木部に熱を伝えないように施工することが不可欠です。
これは各ストーブ屋でそれぞれノウハウがありますが、弊社では角トップ施工の場合、
躯体と雨仕舞フラッシング間は30mmの空気層を設けており、安全性が非常に高いものとなっています。
薪ストーブは怖いものではありません。
灯油ストーブなどよりはるかに事故率は低くなっています。
どうか今後も安心して楽しくご使用いただきたく、各位様には上記をご理解いただきたくお願い申し上げます。
株式会社ウッディプラン盛岡